野村狂言座(第35回)
26日に行ってきました。
久々ですd(^-^)
今回は、なんか渋い演目でした。
『狐塚』
太郎冠者:深田博治
主:野村万之介 次郎冠者:高野和憲
田んぼの稲が実ってきたので、主人に鳥を追うように命じられた太郎冠者。
始めのうちは威勢よく追い払っていましたが(鳴子を使用)、暗くなるにつれ、ビビリになってきます(笑)。
せっかく次郎冠者や、主が気遣って見に来てくれたのに、狐が化けていると思い込み、縛り上げてしまいます。
ついには皮をはごうと、鎌まで用意しようとします(゜ロ゜)
この日の演目の中では、笑える感じですが、しかし、太郎冠者って・・・(;^_^ A フキフキ
深田太郎冠者の肩衣は、さやえんどう。
初めて見た気がします。
生地も緑で夏らしーd(^-^)
『蝉』
蝉の亡魂:石田幸雄
旅僧:竹山悠樹 所の者:野村遼太
舞狂言になるそうですが、まるで能みたいでした。
僧が通りかかると、松に短冊が。
「蝉の羽にかき置く露のこがくれて忍び忍びに濡るる袖かな」
(『源氏物語』空蝉)
僧が所の者に事情を聞き、供養を始めると、そこへ蝉の霊が現れる。
でも最後は、僧の弟子になって、つくつく法師になって救われたっていうとこが狂言らしい(=^^=)
蝉の霊は面をつけてましたが、なんだかちょっと蝉っぽかったです。
あごには、チョビ髭がありましたが、すごく左にクルリンってしてました(^.^)
松は、ほんとに用意され、小さい子が乗ったまま移動できるやつ(なんと呼ぶのか?最近は無いのかな? ^_^;)みたいな柵に、縛り付けてありました。
最後、下げられるとき、ちゃんと短冊(字は無し)があったのを視認しました。
『牛盗人』
藤吾三郎:野村万作
奉行:野村萬斎 太郎冠者:月崎晴夫 次郎冠者:深田博治
子:野村裕基
また裕基くんが笑いを誘ってましたね~。
(小さい子が言いそうにないことを言うもので(^.^)b)
子が牛盗人の証言に来ます。
その盗人、実はその子の親:藤吾三郎。
「親子なのに訴え出るなんて、おまえは仇だ」という三郎。
よくよく聞けば、親子だからこそでした。。。
今度の太郎・次郎冠者は、三郎をひっ捕らえる役回りだからか、縄の絵がある肩衣でした(^.^)b
錨と、井戸から水をくむ桶の図。
今回は、『狐塚』といい(次郎冠者は鳴子の紐でしたが、主のは別に専用の紐。これは三郎のと同じだった)、紐が大活躍だ(=^^=)
奉行所に小さい子が来たということで、牛奉行(萬斎)もにこやか。
おうちでも、あんなふうに接してるのだろうか??
親子だけど、師弟関係ですもんねー。
・‥…━━━☆
今回、素囃子(『黄鐘早舞/おうしきはやまい』)のほかに、『蝉』にもお囃子が入りましたが、笛は女の方で八反田智子さん。
女性は初めて見たなぁ。
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コメント
「狐塚」和泉流の演出がわかりました(^^)。大蔵は、太郎と次郎が鳥追いをし、主人がみにくる、主人は、狐と間違われ、狐のいやがる煙でいぶされる、ってものです。
蝉は、大蔵にはあるかな??(^^)
投稿: 悠 | 2006年7月29日 (土) 19時42分
そうらしいですね~。
ははぁ、主人は煙攻めですか。へぇー。
でも最後はどうなっちゃうんですか?
和泉流は、太郎冠者、逆にやられちゃってましたが。
※今度からコメント・TBは承認制にしました。。。
投稿: しずく→悠さん | 2006年7月30日 (日) 08時31分
大蔵は、主人が怒って、次郎、太郎をしかって、「やるまいぞ」って終わったはず。素人舞台で太郎やったことがあるんですけど、忘れてしまってます(^^ゞ
投稿: 悠 | 2006年7月30日 (日) 23時15分