ゲド戦記(1)影との戦い
おもしろいとか、そういう本ではないかも。
ぐんぐん引き込まれる感じではないです。
ちょっと堅苦しいのかも。
じっくり味わう感じ?
ゲド戦記 1 影との戦い 著者:アーシュラ・K. ル・グウィン |
これは、主人公:少年ゲドが一人前の魔法使いになって、影との決着をつけるまでのはなしです。
なので、最初の方は、修行の過程とかで、説明が多い感じです。
ただ、ところどころ示唆に富んでると思います。
何も考えずに読んでしまえば、さらっと通り過ぎちゃうかもしれないけど。
深いです。
以下、具体的に内容に触れます。。。
ゲドは若さゆえの考えなしで、思いがけず影をこの世に呼び出してしまい、その影と対決しなければならなくなります。
しかし、この最後の対決、正直、ちょっと拍子抜けしました。
あまりにも呆気なかったというか。
単純に考えたら、描きどころのように思いますが、そういう話じゃないんでしょうね。
作者は、この場面であまりしのごの言いたくなかったのかも。
大事なことは書いてあるし。
思いがけなくもあり。
深いなぁ。。。
でも、すごい簡潔だ。
自分の死の影に自分の名を付し、己を全きものとしたのである。
すべてをひっくるめて、自分自身の本当の姿を知る者は自分以外のどんな力にも利用されたり支配されたりすることはない。
「ことばは沈黙に、光は闇に、生は死の中にこそあるものなれ。」
(『エアの創造』)
●影をはなったのち、呼び出しの長の言葉
力を持ち、知識が豊かにひろがっていけばいくほど、その人間のたどるべき道は狭くなり、やがては何ひとつ選べるものはなくなって、ただ、しなければならないことだけをするようになるものなのだ。
※関連ページ
ゲド戦記(2)
映画『ゲド戦記』見ました。。。
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