宮沢賢治と『注文の多い料理店』
久々に読み返してみました。
注文の多い料理店 著者:宮沢 賢治 |
賢治は生前、作家としてほとんど認められず、本としては童話集1冊と、詩集1冊を自費出版しただけです。
角川版の編者である小倉豊文さんの、作者が世に送り出した作品と、未定稿の作品とは、区別されなくてはならないという考えに「そりゃもっともだ」と、私は角川文庫を購入しました。
※関連ページ
宮沢賢治×飯野和好(飯野さんは表紙絵の方)
この『注文の多い料理店』では賢治が出した初版本と同じ作品が収録されてるだけでなく、当時の挿絵(それもかなり作品に忠実な。菊池武雄氏による)も、文庫本として可能な限り復元されています。
*参考:岩手県立図書館HPで一部見られます。
TOP→「イーハトーブいわて電子図書館へ」をクリック。
賢治による序文、新刊案内(付録)も、作品を知る上で意義のあるものだと思います。
・‥…━━━☆
☆賢治のこと。。
中学の国語の先生が、賢治作品のこと押してたんです。
(小林先生、元気かな?)
それで読んでみましたが。
正直、最初は好きじゃありませんでした。
とゆーか、「なんじゃこりゃっ!?」という感じで(^_^;)
文体が、独特で変わってますよね。
そこがいいところなんだけど、最初は・・・。
その後、いろいろ読むうち、大好きになりました。
作品が好きなだけでなく、人としても尊敬してます。
賢治のやったこと。
人間、理想とは思っていても、実際に行動できる人はなかなかいません。。
↓池澤氏による賢治作品論。
言葉の流星群 著者:池澤 夏樹 |
※関連:池澤夏樹氏の気になった本
・‥…━━━☆
今回、久々に読みましたが、なんていうか、自分が透明に純化されるような気がしました。
賢治の作品って、そんな感じ。
序文に、
「ほんとうにもう、どうしてもこんなことがあるようでしかたないということを、わたくしはそのとおり書いたまでです」
とありますが、私も読んでそんな気がしましたわ(=^^=)
とゆうか、あんな事ほんとにあったらいいよなぁ。。
「どんぐりと山猫」とか。
そして、みんな短いおはなしなんですが、絵本になったものとか、すごく見てみたい気がしました。
絵を描く人には、すごくインスピレーションを与えるんじゃないかと思います。
そんなわけで、絵本の表紙(中には短編集あり)を集めてみました。
・「どんぐりと山猫」
初っ端から、これですもん。
おもしろいよなぁ(^^)b
木版画。畑中純
なんで鍵盤なのかな?とは思うけど、好きな感じの絵です。
・「狼森と、笊森、盗森」
結構、絵本があってチョット意外。
でも、繰り返される呼びかけがお子さんにもおもしろいかも。
・「注文の多い料理店」
※関連ページ:山猫軒のキーホルダー友にもらったお土産(^.^)b
和田誠
確かに「イギリスの兵隊のかたちをして」ってあるけど、こういうことなのかはギモンだ。
・「烏の北斗七星」
・「水仙月の四日」このおはなし好きだなぁ。。
・「山男の四月」日向ぼっこの感じ。
・「かしわばやしの夜」
“しゃっぽ”って、これで初めて知ったかも(^.^)b
※関連ページ:宮沢賢治×小林敏也
・「月夜のでんしんばしら」“ドッテテドッテテ、ドッテテド”
このシリーズ、絵が素敵で良さそうなんだけど、ほとんど画像が載ってないのが残念。本屋にも無さそうだしなぁ。
(「どんぐりと山猫」も同シリーズ。)
・「鹿踊りのはじまり」
※関連ページ
そのほか宮沢賢治作品、表紙集
映画『アタゴオルは猫の森』ますむらひろし氏と言えば・・。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- タイトル『しずく』(2010.12.17)
- 星新一ショートショート(NHK)(2010.01.11)
- 本上まなみ(はなまるカフェ)(2009.09.30)
- クドカン×せな けいこ(2009.04.12)
- ヘリオット先生の本(2009.03.19)
「絵本」カテゴリの記事
- チェブラーシカ画集(2010.12.19)
- はらぺこあおむしパン!(2010.03.17)
- メアリー・ブレア(2009.11.09)
- クドカン×せな けいこ(2009.04.12)
- 気になった絵本(2008.12.23)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント