カテゴリー「文化・芸術」の19件の記事

2011年1月12日 (水)

野村万之介さん。。

去年、お亡くなりになったとのこと。

突然のことで、とても驚いています。

舞台で拝見したのは、
昨年12/2の『野村狂言座』、
「木六駄」の伯父、
「唐人子宝」の何某が最後となりました。

友と狂言に行ったのは、万之介さんの会が最初。

ほかの万作家の方たちとは違う、
独特な雰囲気を持った万之介さんd(^-^)

既に観たことがある演目でも、万之介さんがやったら、また、どんなかなと改めて楽しみでした。
(笑いも割増しだったかも

もう舞台で拝見することがなくなると思うと、大変、寂しいです。。

お悔やみ申し上げます。。

・・・

13日の野村狂言座に行きましたが。

万之介さんの遺影(それも、とってもいいお顔の)と
お花が飾られていました。

今回は、いつにも増して新年らしい演目だったと思いますが。
→「筑紫奥」、「伯母ヶ酒」、「文山賊」、「麻生」
※ちなみに万之介さんは、「文山賊」に出演予定だったようです。

本来なら、とても晴れやかな気分になるところ。

万之介さんも、舞台に立っていらっしゃればと、
改めて残念に感じました。。

ほんとに...

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2009年2月22日 (日)

加山又造

この間、東京駅の方へ行ったとき。
(正確には、どこの駅か覚えてないけど。京浜東北線だった。)

ホームに、展覧会の大きなポスターがあったんだけど。

素敵だった

《春秋波濤》(東京国立近代美術館蔵)という絵。
教育テレビ『新日曜美術館』でも放送(夜20時から再放送)。

《黒い薔薇の裸婦》(同蔵)も、なんかで見たことあるかも。
スタイリッシュ。

加山又造展3/2まで。
国立新美術館(東京)

検索!

加山又造 美 いのり

あぁ~、左の桜島だ。
これも、素晴らしかった!(番組内で紹介)

無限の空間

版画芸術 (128) 加山又造の版画魂

・‥…━━━☆

Casa BRUTUS (カーサ・ブルータス) 2009年 03月号 [雑誌]

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2008年10月15日 (水)

源氏物語1000年

ここのところ、源氏物語関連の番組が多いなぁと思ってましたが、書かれてから1000年なんですね~。

いくつか番組見ましたが、『新日曜美術館』(NHK)「源氏物語 千年のかたち」(9/14放送)も見ました。
ゲストには山田五郎氏。
「すげー!(゜ロ゜)山田五郎。幅広いなぁ」と思ったら、さすがに(?)源氏物語には詳しくないらしい。
「今日は勉強させてもらいます」って言ってた。

野々宮蒔絵硯箱(サントリー美術館蔵)にシビレタ(^^)b
六条御息所と光源氏の別れの場面「賢木(さかき)」。
人物は描かれてなく、その場面ならではの道具立てだけという。
(留守模様という手法らしい。)
ニクイ(^.^)b

国宝:千代姫婚礼調度<初音の調度>(徳川美術館蔵)も。
モチーフになっているのは、「初音」。
参考:ウィキペディア「初音」
千代姫は年端も行かないうちに、お嫁に行ったんですけど、それが明石の姫君とカブるところがあり。
参考:ウィキペディア「千代姫」

姫君の母:明石の御方の歌
「年月を まつにひかれてふる人に けふ鴬の初音きかせよ」

親御さんの気持ちですよねぇ。

源氏物語 巻一 (講談社文庫) 源氏物語 巻一 (講談社文庫)

著者:瀬戸内 寂聴
販売元:講談社
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『徹子の部屋』に出演なさったのも拝見。
寂聴さんも1000年だけにお忙しいらしく。
「ほかの役員(?)の方が動けないので、みんな私の所に来ちゃう」なんて、おっしゃってました(=^^=)

この人この世界 2008年4-5月 (2008) (NHK知るを楽しむ/月) この人この世界 2008年4-5月 (2008) (NHK知るを楽しむ/月)

著者:瀬戸内 寂聴
販売元:日本放送出版協会
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▲教育テレビで放送の『知るを楽しむ この人この世界。~源氏物語の男君たち~』がおもしろかったです。
ホリ・ヒロシ氏の人形によるストーリー紹介も有り。
なんといっても寂聴さんの率直な意見・感想が楽しいデス(^.^)b

新源氏物語 (上) (新潮文庫) 新源氏物語 (上) (新潮文庫)

著者:田辺 聖子
販売元:新潮社
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物語冒頭
いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらひ給ひける中に、いとやんごとなき際にはあらぬがすぐれてときめき給ふ有けり。

なんか、今回ひさびさに、
高校の古典の先生を思い出しちゃったd(^_^)
絶対に噛んでたまるかっていう滑舌で、教科書読んでたなぁ。。
くしゃみでさえ、律儀に(?)「ハックション」という男でしたが(^_^;)
元気かしら??

授業の古典からその後、やっぱ日本人としては知っておいた方が良かろうと、『あさきゆめみし』を中古で揃えましたが。

おぉっ!やっぱ1000年だけに完全版出たんですな( ^ー゜)b

あさきゆめみし 1 完全版 (1) (KCデラックス) (KCデラックス) あさきゆめみし 1 完全版 (1) (KCデラックス) (KCデラックス)

著者:大和 和紀
販売元:講談社
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あさきゆめみし 2 完全版 (2) (KCデラックス) (KCデラックス) あさきゆめみし 3 完全版 (3) (KCデラックス) (KCデラックス) あさきゆめみし 4 完全版 (4) (KCデラックス) (KCデラックス) あさきゆめみし 5 完全版 (5) (KCデラックス) (KCデラックス) あさきゆめみし 6 完全版 (6) (KCデラックス) (KCデラックス) あさきゆめみし 7 完全版 (7) (KCデラックス) (KCデラックス) あさきゆめみし 8 完全版 (8) (KCデラックス) (KCデラックス) あさきゆめみし 9 完全版 (9) (KCデラックス) (KCデラックス) あさきゆめみし 10 完全版 (10) (KCデラックス) (KCデラックス)

文章で全部読むのはチョットという人も、
漫画はおススメですぞd(^-^)
(追記:なんだろう?完全版はこれっきり?品切れになってるようですが。それとも、ただ人気なだけかな?←人気だっただけみたい)

古典の先生は、もちろんコミックも読んだって言ってましたが。
やっぱ(?)乙女には、ちょっと手を出しにくいじゃないですか?
なので、いくらか年食ってから(^_^;)読みましたが・・・。

ま、いろいろ思うとこはありましたが、ひとことで言っちゃうと、

この頃の女の人って、かわいそう。。

待つしかないって、ツライっしょ。
おまけに、身分の違いとかねぇ。。

あさきゆめみし(1) (講談社青い鳥文庫) あさきゆめみし(1) (講談社青い鳥文庫)

著者:大和 和紀,時海 結以
販売元:講談社
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小学上級からですって!こんなのもあるんだ。へぇ~。

あさきゆめみし 美麗ケース入り 全7巻文庫セット あさきゆめみし 美麗ケース入り 全7巻文庫セット

著者:大和 和紀
販売元:講談社
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おっ!来年、ノイタミナ(フジ系)でアニメ化だ!
参照:ウィキペディア「あさきゆめみし」

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→初回見てみましたが・・・。
ダメだった。。見てられない。。

あさきゆめみし 源氏物語ナビBOOK あさきゆめみし 源氏物語ナビBOOK

著者:大和 和紀,青木 健,Kiss編集部
販売元:講談社
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あさきゆめみし Perfect Book [宝島社文庫] (宝島社文庫 E へ 1-6) あさきゆめみし Perfect Book [宝島社文庫] (宝島社文庫 E へ 1-6)

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あさきゆめみしPerfect Book―大和源氏の世界を徹底解析 (別冊宝島 (880)) あさきゆめみしPerfect Book―大和源氏の世界を徹底解析 (別冊宝島 (880))

販売元:宝島社
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源氏物語の1000年-あこがれの王朝ロマン-」が横浜美術館にて11月3日まで開催中。
・☆・イベントチケットなら@電子チケットぴあ ・☆・

5月に放送された『知るを楽しむ・歴史に好奇心』(教育テレビ)日本コレクション奇譚第4回「2つの源氏物語絵巻」(小田部雄次氏による)もおもしろかったデス。
こちらは、またいつか再放送するかも。

・‥…━━━☆こんな本もd(^-^)

隠岐伝説殺人事件 (トクマ・ノベルズ)

推理小説ですが、失われた源氏絵巻が登場!
ロマンだd(^-^)

隠岐伝説殺人事件〈上〉 (角川文庫)

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2008年1月19日 (土)

野村狂言座(第41回)

16日に行ってきました。

素囃子「神舞」
おぉっ!藤田六郎兵衛氏(笛)だ(゜ロ゜)
太鼓:柿原光博 太鼓:小寺真佐人 小鼓:幸 正昭

『歌争(うたあらそい)』
何某:野村万作
何某:深田博治

この日、万作氏の肩衣は花のマンサク(^.^)b
深田氏は水仙。
春だわ~(^O^)
こういうとこも狂言の楽しみですよね~。

初見。
「そこにも土筆(つくし)があるから、踏まないように」なんて言い合ったりして、最初のうちはおだやか~な気分に。
でも、そのうち揚げ足とり合戦みたいになり・・・(^_^;)

『咲嘩(さっか)』
太郎冠者:野村万之介
主:高野和憲 咲嘩:石田幸雄

何回観てもおもしろい狂言デス(^^)b
今回は脇での観賞でしたが、万之介さん(太郎冠者)が咲嘩を間に挟んで、ちゃんと主を覗き込んでから、主のまねをするのを目撃。
おかしかった~。

『越後聟』
聟:野村萬斎
舅:石田 太郎冠者:月崎晴夫 勾当:万作

初見。
以前、萬斎氏が自分も年を取ってきたので、もうなかなか聟は出来ないというようなことを言ってたので、めずらしいなぁと思ってましたが。
→でも、このときの装束は、濃い桜色の素襖で初々しかったですゾ(^.^)b

観てるうちに納得。
ほかのムコのように偉ぶって、太郎冠者に酌を要求したりも無し。
ただのムコではなかった!

越後の聟ということで獅子舞を所望され、衣装替えのためいったん引っ込みます。
そのときも、橋掛かりを側転しながら(5回くらい)退場!

タマげました。

再び登場した獅子舞姿は、「鞍馬天狗!?」という感じ。
(1日後にはドラマ『鞍馬天狗』開始だったし?)
というのも、赤頭の下は、赤い布で覆面していて、眉毛と目だけ見えてました。

あとは、金色の扇2枚が、獅子の開いた口みたい。

さて、獅子舞をするうち、頭を床につけ始め。
えぇっ!?と思ってましたが、ほんとにやっちゃいました。
→今度は「にしおかすみこっ!!??」という感じ?(^.^)b
萬斎氏は慎重に慎重を重ねた感じだったので、にしおかよりは遅かったかも。

なんてアクロバティックなんだと思っていたら、なんと!
今度は舞台から橋掛かりの欄干を飛び越えましたよ!

思わずワタクシ、「どわっ!」。

いやぁ、びっくりしました~。
あれは、誰でもできる技じゃありませんね~。

ちなみに、聟は酒樽と魚と花を一枝持ってきましたが、花は「ん?椿?」と思ってたら牡丹でした。
ビラビラしてて、ちと、くたびれてる感じでしたが、牡丹じゃ仕方ないかも、とちょっと納得。

鞍馬天狗 鞍馬天狗

販売元:NHKエンタープライズ
発売日:2008/05/23
Amazon.co.jpで詳細を確認する

時代劇マガジン Vol.17 (タツミムック)
↑『鞍馬天狗』も。表紙左下には画像も(ジャンプ先で拡大)。

いつも1月に宝生能楽堂へ行くとお飾りが。
舞台にも。
あれって、1月中はずっとやってるのかな?

【DVD】野村万作 / 野村萬斎 / 敦atsushi:  山月記  /  名人伝 【DVD】野村万作 / 野村萬斎 / 敦atsushi: 山月記 / 名人伝
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2007年9月24日 (月)

志村ふくみ(染織家)

Weekend Japanology「着物の美と技」(NHK)をちらっと見ましたが、とっても素敵~d(^-^)

今年83歳だそうですが(もうすぐお誕生日ですね!)、まだまだ作品を生み出していただきたいです。

志村さんといえば、中学国語の教科書にも。
懐かしー。

あれって、『一色一生 』だよな。

語りかける花 (ちくま文庫) これは2冊目のエッセイ。
これまた表紙が素敵(^^)b

作品をもっと見たい感じだけど。

これ(↓)には、作品もたくさん出てるのかな?
今度、見てみよう。

色を奏でる (ちくま文庫) 色を奏でる (ちくま文庫)

著者:志村 ふくみ,井上 隆雄
販売元:筑摩書房
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この表紙とかも、作品ですよね~。

いのちを纏う―色・織・きものの思想 いのちを纏う―色・織・きものの思想

著者:志村 ふくみ,鶴見 和子
販売元:藤原書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

篝火―続 織と文

母なる色

糸から染めて、その1本1本からなる、機織りの色の組み合わせがまた絶妙です。

傍から見てると「なんとなく」っていう感じではあるんですけど、最後には、ちゃんと素晴らしいものに!
きっと、バランス感覚が際立ってるんだよなぁ。

※参考
番組で紹介されてたのは無いけど、社団法人日本工芸会のサイトに作品写真有り。

【追記】'11/01
NHK:ヒューマンドキュメンタリー『色と生きる 志村ふくみ』

最初、織ってらした黄緑色、キレイだったなぁ。
紅花のピンクは、すごくかわいい色だった

その紅花を使った紅の衣装、途中で終わっちゃったけど。
どうなったかな?

しむらのいろ―志村ふくみ・志村洋子の染織 しむらのいろ―志村ふくみ・志村洋子の染織

著者:志村 ふくみ,志村 洋子
販売元:求龍堂
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▲長女の洋子さんと、ご一緒に。

そもそもは平凡な主婦だったけど、離婚によって、染織家の道へ(30過ぎ)というのが、ちょっと意外でした。
他の道もあったけど、それでも、やはり、織物が好きだったとのこと。

宴会の余興で、マイケル・ジャクソンを踊るとは!(°口°;)
86歳とは思えん。。

お若いデス。
やっぱり、常に、新しいものを作り出そうとしてるからだろうなぁ。

でも、80歳のときに、うつ病におなりになったとか。
3年引きこもったものの、やはり、布に助けられたそう。

“コレ”っていうものが一つあるってことが強いんだろうなぁ。

「色を奏で、いのちを紡ぐ」〜染織家 志村ふくみ・洋子の世界〜 [DVD] 「色を奏で、いのちを紡ぐ」〜染織家 志村ふくみ・洋子の世界〜 [DVD]

販売元:紀伊國屋書店
発売日:2011/01/29
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※国語の教科書関連(?)
新川和江(ストック)

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2007年6月29日 (金)

六月大歌舞伎

F100193 もう千秋楽を迎えちゃいましたが、せっかくなので、書いときます。

チケットを頂いたので、観て来ました。
(いつもありがとうございます。)

18日【夜の部】

一、元禄忠臣蔵
《御浜御殿綱豊卿》

徳川綱豊卿(仁左衛門)
富森助右衛門(染五郎)
中臈お喜世(芝雀)
上臈浦尾(萬次郎)
新井勘解由(歌六)
御祐筆江島(秀太郎)

綱豊がカッコよすぎな話。
役柄だけでなく、仁左衛門氏、かっこいー( ^ー゜)b
前の列のおばさまも、仁左衛門氏の登場で、「素敵ね~」とため息(^.^)b

綱豊って、犬公方(くぼう)である5代将軍:綱吉の次期将軍となる家宣のこと。
おはなしも、将軍になる前。

しかし、なぜ主役??

そして最後、能の格好って、あれ、何の演目?
って、なんでもないのかな?
白頭(?)を付けてましたが。
鈴も付いてた!
単に見栄えがする格好か?

演劇界 2007年 11月号 [雑誌]

二、盲長屋梅加賀鳶
(本郷木戸前勢揃いから赤門捕物まで)

こちらは、登場人物が多いんですけど、上で名前も書くことにしちゃったんで、せっかくだから、ここでも挙げておきます(^_^;)

竹垣道玄・天神町梅吉(幸四郎)
女按摩お兼(秀太郎)
魁勇次(歌昇)
昼ッ子尾之吉(愛之助)なんで、カタカナのツなんだろ??
盤石石松(松江)
数珠玉房吉(男女蔵)
御守殿門次(亀鶴)
妻恋音吉(種太郎)
小間使お朝(宗之助)
女房おせつ(鐵之助)
家主喜兵衛(錦吾)
天狗杉松(市蔵)
虎屋竹五郎(高麗蔵)
伊勢屋与兵衛(家橘)
御神輿弥太郎(友右衛門)
雷五郎次(芦燕)
春木町巳之助(歌六)
日陰町松蔵(吉右衛門)

道玄が、なかなか笑いを誘う役。
奥さんを縛り上げちゃったりする、“人でなし”ではあるんですが(^_^;)

初っ端、鳶衆がズラッと出てきたりして、にぎやかな話。
一緒に行った母ちゃん、『忠臣蔵』では、ちょっとコックリしちゃいましたが、これは起きてました(笑)。

幸四郎氏は、鳶のお頭:梅吉と二役でしたが、最初だけなんですね。
ちょっと拍子抜け。

幸四郎氏と吉右衛門氏、やっぱり兄弟なんだなぁと実感。
同じ鳶の格好したのを見ると、よく似てらっしゃる。

演劇界 2008年 03月号 [雑誌] 幸四郎氏

三、船弁慶

静御前・平知盛の霊(染五郎)
源義経(芝雀)
舟人岩作(松江)
舟人浪蔵(男女蔵)
舟人梶六(亀鶴)
舟長三保太夫(東蔵)
武蔵坊弁慶(幸四郎)

能を歌舞伎舞踊化した松羽目物ということで、華やか。
揚幕も有り。

余談。
能だと、ワキツレの人たち、片ひざ立てて座りますが、歌舞伎では、違うんですね~。
見間違えでなければ、正座しても疲れないっていう座椅子(?)みたいなのを、後見の人に挟んでもらってたようです。

・‥…━━━☆

こちらの二役、染五郎による静御前と平知盛の霊は、同じくらいの配分d(^_^)

静御前は実に優雅でした。
そして、新調されたばかりのお着物なのか、ものすごくきらびやか。
烏帽子も、キンキラキン!(°口°;)
烏帽子は、踊りの間のみ使用で後から持ってこられましたが、袱紗(ふくさ?)に包まれていたくらい。

でも、おっきな松をバックに、とっても引き立って見えました。

かなり以前(彼がまだ18の頃?)、教育テレビで「景清」を拝見しましたが、その頃は、動きは正確でも、かなり力が入ってる感じでした。

あれから着実に、年月を過ごされてるなぁ、なんて素人ながらに思ったり。
って、もうだいぶ経ちますもんねぇ。
今じゃ、家元ですもんね~。

能の踊りって、一言で言うと“緩急”で、ドラマチックではあると思いますが、歌舞伎の踊りの方が、見ててたのしいかも。
今回、舟人たちの踊りを見ながら思いました。
でも、スピードがあるだけに、弁慶が知盛を調伏するところは、ちょっと滑稽に見えちゃうかも。
能のゆったりスピードだと、そういうもんかなと思いますが。

さて知盛。
最近は能楽(ほとんど狂言ですけど)を見慣れてるワタクシ、衣装を見て、

「すげぇ、ド派手だ(°口°;)」。

というのも、ギンギラギン!
(能の装束も煌びやかですが、もう少し落ち着いた印象。)

あと、衣装だけじゃなく、黒と青の隈取もしてました。
触覚みたいな角(?)がちょっとかわいかったカモ(=^^=)

『船弁慶』が始まる前、花道に、木の台が置かれましたが、最後に納得。

花道の退場も、くるくる回りながらだったり、よく落ちないなぁと感心。
(って、当たり前?^_^;)
花道に掛かる前にも、左の衝立(?)ギリギリのところで、槍を回しつつ回転。
あれも、よくぶつからないなぁと感心。
そうそう!
カーテンの間際(花道突き当たり)まで、回ってましたよ。
そして、そのままだと槍が当たるので、直前でちゃんと低くしてましたゾ。

時間が時間(21時20分頃?)だったので、カーテンの奥に引っ込む前に、立ち上がる方もいましたが、ワタクシ、そこまで見届けましたわd(^-^)

初見でしたが、いいものを観ました。

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チラシを見て、びっくり!
染五郎氏の長男:齋(いつき)くん、初お目見得だったそうで(昼の部にて)。
もうそんなに大きくなったんだぁ。
しかし、ウィキペディア「市川染五郎(7代目)」によると、まだ3歳にもなってない!(°口°;)
まぁ!
よくがんばりましたね~。
→追記:途中、台詞を言わなくなっちゃったときがあったらしい(幸四郎氏談)。

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ワタクシ、10代の頃に歌舞伎にハマリましたが、ひさびさに、よくよく見ると、その他大勢の方たち(養成所の方々?)の背が高くなったなぁという印象。

そりゃ、だいぶ経ってるもんなぁ(苦笑)。

名前が変わってる人もいっぱい。。

・‥…━━━☆

はぁ、疲れた。。

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2006年11月21日 (火)

万作を観る会10/22

遅まきながらf(^^;)

今回の会は盛りだくさんという感じd(^-^)
パンフレット表紙には、万作さんの「柑子」の写真が使われていて、今回もまた凝ってました。

・‥…━━━☆

小舞「住吉」
万作さんの小舞なんて、観ているこちらの背筋もピンとする感じでした。

『萩大名』
大名:石田幸雄
太郎冠者:月崎晴夫 亭主:深田博治
※万之介さん、体調不良のため配役変更でした。

本当は、万之介さんが大名でした。
万之介さんの大名は見たことがなかったので、できれば見たかったなぁ。
かなりとぼけた感じでおもしろいんじゃないかと思って。
石田さんのも良かったですけどね(^_-)

終了後、国立能楽堂の方に万之介さんのことを聞いてみましたが、詳しいことはわからないけれど、お疲れになったのでは?とのことでした。
あれからだいぶ経ちましたが、もうお元気かしら?
この直前に、ご自身の「万之介狂言の会」(10/12)を拝見したばかりでしたので驚きました。
ちょっと心配。。。

『柑子』
太郎冠者:野村万作
主:野村萬斎

万作さんの柑子は確か初めて。
あったかくほのぼのした感じ(^-^)

『奈須与市語』
肝心の大作ですが、万作さんのは初めてです。
迫力でした。
良いものを観ました。

『二人袴』
親:野村萬斎
舅:石田幸雄  太郎冠者:高野和憲  聟:野村遼太

すごくおなじみの曲ですが・・・。
私は、高野さんの聟&万作さんの親の組み合わせがいちばん好きだなぁ(=^^=)
というか、ついに高野さんも聟、引退!?

遼太くんの聟は、まだまだこなれてなく硬いです。
なんか、あんまり笑えなかった。
でも、こうして若い世代に引き継がれていくんですねぇ。
でも、遼太くん大きくなったよなぁ。
※遼太くんは万作さんのお孫さんです。

そういえば、石田さんは舅ばっかりだなぁ。

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実は、万作、萬斎の両氏、コロッケ氏のファンと聞き、意外でしたわ(^.^)b

雪の蝋燭能 邯鄲 :観世喜正との舞台挨拶収録。

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2006年10月21日 (土)

万之介狂言の会

12日に行ってきました。

ここのところ、宝生能楽堂へ行っていたので、国立能楽堂は久々でした。
そうしたら、いろいろリニューアルしてました!

私が気に入ってた廊下のソファーが新しく。
以前の方が座り心地は良かったのですが、ちょっと沈みがちで古そうだったからなぁ。

見所の椅子も。
背もたれ裏に、なにやら画面が。
字幕でも出るのかな?
→そのようです。
HPに書いてありました。
11月17日から使えるらしいです。
NHKのニュースで言ってましたが8000万だとか!

ミ☆  ミ★  ミ☆  ミ★

『筑紫奥(つくしのおく)』
奏者:野村万作
丹波の百姓:深田博治 筑紫の百姓:月崎晴夫

初見。
お百姓たちが上納しに行ったときの出来事を取り上げた狂言。
なんというか、他愛ないですd(^_^)
みんなで笑い合うというおはなしなんだけど、大事件ではない些細なエピソード。
狂言らしいなぁ。

筑紫のお百姓は、柑類を上納するので、棒にぶら下げた“藁に入った納豆”みたいなのを担いでました。
それに、みかんの葉っぱが刺さってたのですが、かわいらしかったデス(^.^)b

みなさんの装束、新調されたようです。
深田さんが着てたのは桃色に鳩(?)が飛んでて、またかわいらしかった。
月崎さんのと色違い。
月崎さんは全体的に落ち着いた色。

お百姓さんたち、上納なので、いつもより立派な格好なのですが、色の組み合わせがカラフル。
主とか大名より、太郎冠者とかの色の組み合わせが毎回たのしみですd(^-^)

・‥…━━━☆

『咲華(さっか)』
太郎冠者:野村万之介
主:高野和憲 咲華:深田博治

太郎冠者「また呼ばる」。
万之介さんの太郎冠者は、とってもお茶目。

太郎冠者が、咲華とふたりだけになって相手をするとき、偽者の伯父と知って、急に馴れ馴れしく肩をたたくところとか、おかしいなぁ(=^^=)

ほんとに何回観てもたのしい(^^)b
万作さんの太郎冠者、万之介さんの咲華を以前、観たことがあります(別々のとき)。

・‥…━━━☆

『蝸牛(かぎゅう)』
山伏:野村萬斎
主:野村万之介 太郎冠者:石田幸雄

太郎冠者「雨も風も吹かぬに出ざかま打ち割ろう」
山伏「でんでんむっしむし~」

これを観ると、思わず口ずさみたくなります(笑)。

この日はちびっ子もいたようで、楽しそうに笑ってました。
これも、何回観てもたのしいです。

萬斎氏のキレのある動きを見せてもらいました(^.^)b

狂言師 野村万作・萬斎 DVD-BOX 狂言師 野村万作・萬斎 DVD-BOX

販売元:NHKエンタープライズ
発売日:2004/10/22
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2006年7月28日 (金)

野村狂言座(第35回)

26日に行ってきました。
久々ですd(^-^)

今回は、なんか渋い演目でした。

『狐塚』
太郎冠者:深田博治
主:野村万之介 次郎冠者:高野和憲

田んぼの稲が実ってきたので、主人に鳥を追うように命じられた太郎冠者。
始めのうちは威勢よく追い払っていましたが(鳴子を使用)、暗くなるにつれ、ビビリになってきます(笑)。
せっかく次郎冠者や、主が気遣って見に来てくれたのに、狐が化けていると思い込み、縛り上げてしまいます。
ついには皮をはごうと、鎌まで用意しようとします(゜ロ゜)

この日の演目の中では、笑える感じですが、しかし、太郎冠者って・・・(;^_^ A フキフキ

深田太郎冠者の肩衣は、さやえんどう。
初めて見た気がします。
生地も緑で夏らしーd(^-^)

『蝉』
蝉の亡魂:石田幸雄
旅僧:竹山悠樹 所の者:野村遼太

舞狂言になるそうですが、まるで能みたいでした。

僧が通りかかると、松に短冊が。

「蝉の羽にかき置く露のこがくれて忍び忍びに濡るる袖かな」
(『源氏物語』空蝉)

僧が所の者に事情を聞き、供養を始めると、そこへ蝉の霊が現れる。
でも最後は、僧の弟子になって、つくつく法師になって救われたっていうとこが狂言らしい(=^^=)

蝉の霊は面をつけてましたが、なんだかちょっと蝉っぽかったです。
あごには、チョビ髭がありましたが、すごく左にクルリンってしてました(^.^)

松は、ほんとに用意され、小さい子が乗ったまま移動できるやつ(なんと呼ぶのか?最近は無いのかな? ^_^;)みたいな柵に、縛り付けてありました。
最後、下げられるとき、ちゃんと短冊(字は無し)があったのを視認しました。

『牛盗人』
藤吾三郎:野村万作
奉行:野村萬斎 太郎冠者:月崎晴夫 次郎冠者:深田博治 
子:野村裕基

また裕基くんが笑いを誘ってましたね~。
(小さい子が言いそうにないことを言うもので(^.^)b)

子が牛盗人の証言に来ます。
その盗人、実はその子の親:藤吾三郎。
「親子なのに訴え出るなんて、おまえは仇だ」という三郎。
よくよく聞けば、親子だからこそでした。。。

今度の太郎・次郎冠者は、三郎をひっ捕らえる役回りだからか、縄の絵がある肩衣でした(^.^)b
錨と、井戸から水をくむ桶の図。
今回は、『狐塚』といい(次郎冠者は鳴子の紐でしたが、主のは別に専用の紐。これは三郎のと同じだった)、紐が大活躍だ(=^^=)

奉行所に小さい子が来たということで、牛奉行(萬斎)もにこやか。
おうちでも、あんなふうに接してるのだろうか??
親子だけど、師弟関係ですもんねー。

・‥…━━━☆

今回、素囃子(『黄鐘早舞/おうしきはやまい』)のほかに、『蝉』にもお囃子が入りましたが、笛は女の方で八反田智子さん。
女性は初めて見たなぁ。

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↑萬斎氏の才能バクハツな素晴らしい作品( ^ー゜)b

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2006年6月14日 (水)

歌舞伎座で鏡花作品

七月大歌舞伎('06)、昼夜4公演、泉鏡花作品だそうです。
今までにも鏡花作品を扱ってきた玉三郎と、海老蔵出演で!
ちょっと観てみたいかも。
でも、やっぱ贅沢だよなぁ。。。

「夜叉ヶ池」、「海神別荘」、「山吹」、「天守物語」。
今月15日からチケット発売開始。
詳しくは、歌舞伎座のHPへ。。。

※関連ページ
『歌行燈・高野聖』(本)

演劇界 2009年 01月号 [雑誌]

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